実験

朝の陽に花小さくも秋茄子

なお暑いけれど茄子が復活してきた。

ここは実験畝で草や落葉、もみ殻、竹、木材などを埋め込んで肥料、農薬はいっさい使用しない健康野菜を作ろうというチャレンジ畑である。
最近知られるようになった植物と地下の菌たちのネットワークの力によって栽培しようと言うのである。
前期は湿度が足りなかったのが原因で菌が発生しなかったので栄養不足で成長が今一歩、弱った茄子は虫に食われるはでぼろぼろだったのである。
原因がはっきりしたので、大変だったがせっせと水やりを続けていたら最初の菌糸が見えてきた。こうなるとしめたものである。
あとは菌のネットワークが育つよう見守るだけである。
その甲斐あってか艶のいい秋茄子が育ちつつある。今度は虫喰いもなさそうでこのまま順調にいくといいのだが。

重宝

勢ひの鈍り秋茄子味まさる

毎日毎日秋茄子が食卓にのぼる。

なるほどたしかに秋茄子はうまいのを実感する。
夏場は暑さと水が足りてないのか花も少ないのだが、暑さのピークを過ぎる盆あたりから再び成長カーブにのってたくさんの実をつけるようになった。これが同じ株から採れたのかとおどろくくらい味がまるで違うのである。
枝葉の成長が一段落すると、その味に何とも言えない旨味、深みがのってきて、これでは夏の茄子はたいして収穫できなくても秋に頑張ればいいとさえ思えてくる。
まだしばらく30度の日が続きそうだし、体を冷やす効果があるという夏野菜は重宝する。

見栄え

ほめられて色つやましぬ秋茄子

通りがかる人が口々にほめる。

艶、形とも見事にそだてた当の本人も満更ではないようである。
よほど上手に育てたとみえてなかなかの見栄えである。
かけだしの素人ファーマーではなかなかこうはうまく育てられない。
いつかはこんな秋茄子を育てたいものだ。

切り戻し

秋茄子の冷んやり三つ掌に

小粒だが身が締まっていそうである。

今朝、今年最初の秋茄子が採れた。
梅雨のあいだ雨が多く日照不足気味で生育があまりよくなかったので、梅雨明けは貧弱な実しかつけなくて収穫数も少ないものだった。
そこで八月初めの暑い盛りに、思い切って枝を切り戻し、根切りもて肥料も注いでやると、暑さピークが過ぎたこともあって株がすっかり元気を取り戻したようだ。プランターとはいえ、花もいっぱいつけてしばらくは秋茄子を楽しめそうだ。

算段

また花をつけて秋茄子仕舞へざる

真夏にこっぴどくやっつけられたと思っていた茄子が、今頃になって元気を取り戻してきた。

虫にも食われ瀕死に近かったのを、あわれとは思い水だけは欠かさずにいたら、傷んだ枝から鮮やかな枝葉が誕生して、おまけに夏にも付けなかったくらい多くの花が開きだしたのだ。
そろそろ仕舞時かと諦めていたのを、あわてて追肥をして様子を見ているが、もう一回くらいは収穫が期待できそうである。

サツマイモ、今年は鳴門金時にしてみたが、収穫時を算段する毎日。プランターには紅あずま。どっちが甘いかな?

肥料喰い

自家消費なれば二株秋茄子

初めて挑戦してみた。

秋茄子。プランター栽培も初めてなら、秋茄子栽培も初めて。
意外だったのは肥料喰いだということ。やり過ぎではないかと思えるくらい多くやらないとプランターでは育たないらしい。
これは毎日の水やりで、どんどん肥料が流れるためと思われる。畑ではさほど意識しなくともよかったが。

今週末頃には一回目の収穫が期待できそう。

嫁も食いたい

日に虫にさんざやられて秋茄子

茄子が元気を取り戻してきた。

夏植え向きと聞いていたのに、暑さのせいか夏の間はなかなか実をつけなかったのが、ここにきてポツポツ花をつけてきました。尻尾をくるっと上に向けたかわいらしい実がなることでしょう。