田水洩る音して稲の太りそむ
ついこの間稲の花が咲いたと思ったのに、もう実がふくらみ始めている。
こんなに暑い日がつづいても水の恵みはありがたいものである。そのためにこの地の先祖は山の中腹にいくつもの溜池をつくり備えてきた。
逆に米どころ新潟では水不足で悲鳴の声が聞かれる。
やはり水がなくては米も野菜も育てられないというのは自然の摂理。
古今ひとは水をめぐって激しい争いをくりかえしてきた。まさに自分たちの命がかかっているからであり、地球温暖化がすすむなか、今以上に水のあるところ、ないところに二分されるにちがいない。