寒卵は今日まで

節分の椀に割りたる生卵

明日は立春。

立春には生卵が立つと言うが、その卵も今日までは寒卵。明日からはただの「卵」。ただ明日だけは「節分卵」という名を頂戴するわけであるが。
何はともあれ今年の冬も今日でおしまい。
いい春でありますよう。

上機嫌

節分や副木の解けてリハビリへ

今日からリハビリが始まった。

手術から約二十日。順調に次のステージに進んでいるようだ。
先生によるとかなり大変な手術だったらしく、経過状況も想像以上によかったらしく上機嫌だったという。
ふだんの生活に戻るべく、これからまた数ヶ月つづくリハビリの日々である。

末黒野遠望

節分の靄にそばだつ大鳥居
節分の若草山の靄がくれ

今日は節分。

盆地は朝から遠霞がかって、あるいは黄砂かと思うほど濃いものがある。節分はおろか立春すらすぎた気がする。
靄のせいで金剛山や葛城山、二上山など周囲の山は立体感を失って単なる平板なシルエットしか見えてくれない。
山焼きが終わって下半分が末黒野となっている若草山は、午前中こそ薄ぼんやりとみえたのが夕方には靄の奥に隠れてしまった。
通りかかったすぐそばの三輪山の大鳥居は、靄に包まれているとはいえいつもの黒々とした威厳をかろうじて保っているようだった。

お面

節分のにゃんにゃんバスのわいわいと

頭に何やらかぶったり、首になにか掛けていたり。

幼稚園の送迎バスが着いて、手作りの鬼の面などを手に、園児たちが楽しそうに降りてくる。
幼稚園で豆撒きでもあったのだろうか。
家に着いたらお父さんやお母さんにいっぱい報告したいことがあるに違いない。

だけど、最近は家での豆撒きの声はあまり聞かれない。
道路を汚すだの、近所迷惑だの、今どきの児は鬼が好きでないだの。
はては、福豆よりも恵方巻をかじる人の方が多いときた。
世は変わっていく。