生き残り作戦

草虱痛くもあり痒くもあり

センダン草かタウコギか。

いわゆる「くっつき虫」が今最盛期を迎えている。
まるでハリセンボンのように丸く全方位にヘアピンのような針を突きだしている。そっと毬を撫でるとくすぐったい感じもあるし、指の腹につんつんする感覚もある。
これが知らず知らずにシャツやズボンに触れると待ってましたと飛びついて運んでもらう。巧妙な生き残り作戦である。
そうはさせじと、毬のような針軍団を指でつまんで散らせてやった。しかしキリがないほど道路端に群れていて、犬などを散歩させるとまんまとその作戦に引っかかってしまいそうである。

高原の赤とんぼ

シャッターに夢中になりて草虱

盆地を国ン中というのに対して、東側の山岳地域を東山中(さんちゅう)といいます。

今日はその東山中の桜井市笠地区の蕎麦畑の花が盛りだというので行ってきました。
近年になって高原地帯を切り開いて開墾した畑が広がっていて、その半ばほどを蕎麦が占めています。
いろいろ散策しましたが、なかなかいい句を授からないまま山を降りてきました。

家に着いてはじめて気づいたのですが、はやくも盗人萩が実を結んでそれをズボンの裾に持ち帰ってきてしまいました。
盆地ではまだ花盛りですが、400メートルほどと高度がちょっとあるせいか幾分早いようです。

葛の花も盛りを過ぎ、秋が一歩早く進んでいるようです。

蕎麦畑の赤とんぼ

赤とんぼはまだ里に降りる前らしく、目の前にさかんにとまってはポーズをとってくれました。