軽食

藷づくし膳にくちたる茶粥かな

昼食に藷天のうどん。

デザートは焼藷。
そりゃあ腹がいっぱいになるな。しかも藷は腹保ちがいいのでなかなか腹が空かない。
ということで、夜はあっさり系の茶粥となった。
水が大半を占めるから腹が重たくならない。茶漬けよりも軽いくらいで、疲れた胃には具合がいい。
畑で穫れたものの小鉢がいくつか並び、腹くちてる割には食がすすむ。いかん、いかん。

果報

剣先で割いて真二つ藷の腹

試し掘りをしてみた。

植えたのが6月の中旬だからちょうど目安の120日、四か月くらいたった計算になる。
思いの外でかくなりすぎていたので、試し掘りが本堀りになってしまった。一株につき三個平均。数は少ないものの一つ一つがでかいのでよしとしよう。
根が広く張っていたようで少し離れたところにスコップを入れたが、真っ二つに割ってしまったのがいくつか出来てしまった。割れてもそこそこの大きさなのでこれもよしとする。
今日の収穫は紅吾妻という種類で、関西では鳴門金時に当たるもの。紅吾妻のほうが甘くてホクホク感がよりあるように思える。食べ方としては天麩羅にして抜群の味になる。
殘りは紅はるかという種類で柔らかめ。こちらはおろしたのが遅かったのであとひと月くらい先。
サツマイモは肥料も要らず、植えたあとは四か月ほったらかし。果報は寝て待てのずぼらには大変重宝な作物である。

藷の天麩羅

痩藷をひとつあまさず掘りにけり

葉が枯れ始めたので試しに藷を掘ってみた。

なんのことはない。実が生った証ではなく、たんに生育が悪くて枯れてきただけなのである。
探せども探せども、期待した大きさの藷は出てこない。芋けんぴくらいにしか使えないような細い藷がちょこっと採れただけである。
毎年ひと冬で消費する程度の収穫があったのだが、この冬は大好きな藷の天麩羅が食卓にのる頻度は激減しそうである。