交通量

連休の街の静寂や蚯蚓鳴く

今日は朝から雨で畑は終日休み。

まだまだやることが残っているのだが、この雨でほうれん草など順調に発芽してくれればいいのだが。
秋口以降比較的雨が多くてありがたいのだが、そのせいか畝には蚯蚓が目立つようになった。
一昨日など鍬を入れるたびに蚯蚓が千切れてのたうち回るのがやたら多かった。
夜ともなると耳鳴りのような音がし〜んと聞こえてくるようで、まるで彼らの恨みを聞いているような気持ちになる。
時折車が通る音以外、静かな秋の夜が続く。三連休で交通量が減っているのかも知れない。
ただ救急車だけは煩くてかなわない。丘の上に巨大な老人施設がある関係もあるのだろうか。

空想に遊ぶ

政治家の舌は何枚蚯蚓鳴く
貴種の言信じるなかれ蚯蚓鳴く
蚯蚓鳴く恋歌ならずして何を
蚯蚓鳴く吾も人恋ふ時分にて
無住寺となりて昼より蚯蚓鳴く

やれ、亀が鳴くだの、蚯蚓鳴くだの、呆れるばかり。

そんな句を詠んだところで何になるんだと思いながら、でも、もしうまく詠めたら面白いだろうなという気持ちもあって。
鎮まりの空間に、空耳のように聞こえる。一瞬かもしれないし、ずっと尾を引きながら鳴いているかもしれない。
もしかしたら、虫すだきに紛れこんで鳴いているかもしれない。
雌雄一体だというから恋の歌ではあるまいし、それは一体何だと言って鳴くのだろう。
世を呪う恨み節、それとも人間の馬鹿さ加減を呵々と笑うとでも言うのだろうか。

思いっきり羽目をはずして詠んでみた。