近くて遠い

踏青や若草山は視野の内

今日は暑いくらい。

土に親しむにはもってこいの陽気だ。
盆地のどこを歩いても視野の片隅には若草山がある。コロナ禍でいつものような末黒ではないが、草原が光って周りの山とははっきりと区別できる。盆地自体が西へ向かって傾斜しているせいか意外に小さく見える。近くて遠い。そんな存在である。

脱力状態

踏青や両岸まろむ竜田川

平群谷が生き生きとしてきた。

山は笑い、野は青み、水は煌めきを増す。
谷を流れる竜田川の川幅は10メートル足らず。その両岸が萌えだして緑の絨毯を掛けたようだ。
名こそ竜田川だが、実態は平群川。竜田川というのはもともと大和川の奈良と難波を結ぶあたりのことをさす。平城京と難波京を結ぶ難所ながら往来多いところゆえ歌枕となったわけだ。
朝こそ冷えたが昼間は暖か。今日あたり独り吟行で山辺の道あたり行きたいところだが、歯科の予約があって断念。
生まれて初めて歯石というものを取ってもらうためだが、70年貯め込んだやつはしつこくてこれから何回通わなければいけないのか、見当もつかない。歯には自信があったのだが、虫歯はぼろぼろ、歯石はびっしり、歯周病始まってるよと言われてショックから抜け出せず脱力状態である。

今日はどこ歩く

踏青の終点しかと決めで行く

天気に誘われて行けるところまで行く。

平城京跡を歩いていると、余りにも広いうえ、朱雀門、大極殿などポイントポイントが離れていることもあって、出口をどこにしようか迷うことがある。
冬ならば、北の池で渡ってきた鴨を見もよし。春ならば、佐保川にでて桜堤を歩くのもよし。夏ならば。。。。影のない夏は避けた方がよさそうだ。秋は、う〜ん、秋篠寺の技芸天さんでもお詣りしましょうか。