晴っぷり

新月の底は銀とぞ霜の声

夜中に目覚めて外を見た。

月がない夜にもかかわらず、通りも町並みも街灯があるせいだろうかぼんやり浮かぶように輝いている。まるでいぶし銀の景である。
未明に向けて霜がいまだ太りつつあるのだろうか、不思議な世界に迷い込んだような感覚にとらわれる。
もしかして今年一番の霜の厚さになるかと思ったが、実際に目覚めると特別変わらない様子だった。
厳しい朝だったが、昼間は今日もまた大寒らしい晴っぷりである。