納会

手返しの頬をしぶいて餅を搗く

今年のイベントがもうひとつあったのを忘れていた。

自治会の餅搗大会と夜廻り、そして納会である。
夜廻りの方は若い役員の面々にお任せして、留守番役として陣取ったまま。
餅搗きの方は息のあったコンビが搗いた餅はやはり上手に柔らかく搗き上がるもので、後のちぎり、丸めの作業ががいちだんとスムーズにいくものだ。
軟らかい餅にまるめながら、失礼してつまんでいただくのもまた温かく美味い。
これで四年連続して役員を勤めたことになるが、来年はもう下ろさせてもらう約束になっている。
これが最後の納会となった。

餅をまるめる

餅を搗く小五の女児のたくましき
自治会の年寄衆に餅配る

昨日は団地の餅搗き大会。

シニア部の面々が中心になり前日から用意したものだが、何臼くらいついただろうか。
当日出席できない役員に届ける分もつくので相当な量である。
家族で参加するのもいて、子供たちは興味津々。代わる代わる子供たちにもつかせるのである。小五ともなると女の子の体格も立派なもので、男の子たちよりよほどしっかり杵をふっている。
いくらか、醉いも加わったあたりで、仕上げは夜廻りとなった。
ここでも女の子にハンディスピーカーを持たせて団地を巡る。最初はかけ声と柝の音がなかなか合わなかったが、坂の町を巡るうちに体もほぐれたか、だんだん調子がよくなる。
それにしても「火の用心。燐寸一本火事のもと。」はさすがに時代にマッチしない。防犯も兼ねて「戸締まり用心、火の用心」とあいなった。