たたられる

鴨足草フェンスはみ出す行儀かな

ぽちぽち咲き始めた。

このところ雨が多くて日当たりが穏やかなせいか、順調に盛りを迎えそうだ。
勢いあまってフェンスに鴨の脚を投げ出す輩もいて。フェンスの両サイド、反対側からも楽しめる年になった。不安定な天気が続くのでゆっくり咲いていてほしいものである。
明日は黄砂があるらしい。しかも濃いめの予報で、また週末はたたられている。

繁殖力

いつ摘むか思案のうちの鴨足草

先月から咲いているから花期は長い。

柔らかい葉を揚げて春の気分を味わおうと思っているうちに、真っ白な花が咲いてしまった。
雪の下は五弁のうちの下二弁が長く垂れ下がったように咲くので、これを鴨の水かきをしているときの足に見立てて鴨足草とも言う。
半日陰ではなかなか生命力は強いらしく、蔓を伸ばしてどんどん株が増えてゆき、万両などは困った顔をしている。
蔓ごと株を移植すればまた簡単に根付くので根締めにはちょうどいい植物だ。

木下の星

雨兆す庭しろじろと鴨足草

「ゆきのした」と読む。

花が鴨の足を広げた形に似ているからだという。五弁のうちの真ん中が長くのびて、まるで水中で足を伸ばしているかのように見える。
去年通販で買ったそのユキノシタがずいぶんと株を増やして、しかも花をつけはじめたようだ。株が増えるのは、苺のランナーに似て、蔓が縦横に伸びて根を下ろしそこにまた新しい株が生まれる。
今日は株分けして形を整えるとともに、一部を摘んで天麩羅にしてもらった。時期が遅かったせいか、苦くも辛くもなく何の味もしなくてがっかりしたが、固くはなかったことでもあるし、薬草でもあるので旬の物を食することは悪くはないように思える。