みぃーちゃんハウス

鶲來と筆まゐらせる寓居かな

ようやく今日姿を捉えた。

ジョウビタキである。
ここのところ朝起きると、「ひっひっ」とどこかでは鳴いていたのだが見つけられずにいたのである。
今日のはどうやら雌のようである。
フェンスに掴まって、庭土を見下ろしている。虫でも探しているようだが、やがてジャンプして草の中に隠れた。さいわい、猫のみぃーちゃんは温室で昼寝しているようである。
そう、ビニル温室一棟がみぃーちゃんのハウスであり、そのなかにおいた発泡スチロールで裏打ちされた段ボールが寝床なのである。昼間は日が当たると結構な温度になるらしく、ときどき外へ転がり出ては体を投げ出している。
ともあれ、遭難することなく鶲には毎日來てほしい。

手近な探鳥

鶲来て朝の語らひある暮し

毎日のように雄の尉鶲が来てくれる。

時には雌をともなうこともあるが、たいていは雄単独である。発見するのは私だったり家人だったり、教えあっては暫くは彼の動きを追い、居なくなっても暫くは「あれはジョウビタキだよね」「オスだったね」云々、そうこうしているうちに今度は四十雀たちが来たりして、「シジュウカラだよね」「そうだね」云々。
なんとものんびりした時間が流れる。