柊の咲いて下枝にあまりなく
蕾の最初の頃は薄緑である。
これが徐々に白味をおびてきて、やがてゆっくりと花開く。
冬の花の習いなのか、蕾から散るまでのそのテンポのゆったりがまたいい。
散るのもあわただしくなく、じっくり花を楽しませてからである。
木犀科らしいが、金木犀とは好対照に長い期間花や香りを楽しませてくれるのだ。
去年だったか、透かし剪定したら各枝に光りが行きとどいたのであろう、上枝はむろん下枝にまで花がびっしりとつけた。
毎朝脇を通り抜けるたび、控え目ながら品のいい香りを胸いっぱいに吸い込むのが日課となっている。
あと一週間ほどは楽しめそうだ。
カイヅカを伐採した時に柊も南天も丈を揃える為、短く切ってしまった。
かろうじて小花をつけている程度に、したがって香りを楽しむまにはいたらない。南天も赤い実を少し残して。
結局45リットルのごみ袋計18袋にもなった。
いつかは根こそぎ掘り起こしてフェンスにしなければならない。
やがて手入れができない日が来るであろうから・・・
それまでは何とか曲がりなりにも可愛がってやらなければね。
長年育て眺めてきた植木というのは愛着があるものです。
命あるものですし、伐るのも忍びないですね。
どなたか引き継いでくれる人がいないのでしょうか。