枝肉

何の木だかぐるぐる巻の霜囲

まるで透明人間のようである。

天辺から裾までぐるぐるに巻かれて、いったい何の木だかさっぱり分からない。
幹と太い枝ばかりにまで短く剪定されているのか、冷凍庫の中の枝肉のようでもある。
たしか、秋にはすばらしい紅葉を見せてくれていた木だったと記憶しているのだが。

今日は免許更新前の高齢者講習の日。
動体視力やら夜間視力を調べてくれるのだが、想像以上に衰えているのに愕然とした。
とくに夜間は弱いうえに、今日は雨の中実技は午後5時からとあって視力が問題ということに気をつけなければならないなと自戒するのである。

“枝肉” への4件の返信

  1. 夜間の実技は嫌ですね。
    私も動体視力や夜間視力は衰えていましたがそれ以前に問題なのは高齢者は測定機械の扱いに慣れていないのも原因だと思いました。

    先日の投句コンサート「俳句deクラシック」
       語り部の老婆の背なにペチカ燃ゆ
    コンサートチケットの有難い一日遅れのクリスマスプレゼントでした。

    1. もともと眼鏡条件付きで通してきたのを前回から無条件となってるので、最低視力ギリギリなんです。加えて乱視が入ってるので、テールランプなど夜は滲んで見えるものが多く、眼鏡は必須みたいなもんです。

      ペチカはいい句ですね。語り部の背中と言ったのですからそれが誰かまで言うと説明になるので、
      語り部の背なに燃えゐるペチカかな
      として、語り部にシルエットを与えているペチカに焦点を当てるといいでしょう。

  2. なるほどね~ 勉強になります。
    「老婆」と特定しなくてもどんな語りべか読者に想像してもらった方がロマンがあって良いですよね。

    この句は昔、雪の季節山形のあつみ温泉の老舗旅館に泊まった時、玄関に白秋の歌碑があり中には赤々と暖炉の火が燃えていたのを思い出し「ペチカ」の曲のイメージが浮かびました。
    即興で詠むのは難しく帰ってからああすれば良かった、こうすれば良かったと反省しきりです。

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