おずおずと前歯で検し薬喰
寒餅搗きを兼ねた新年会。
見事な鹿肉の差し入れがあって、これが癖もなく意外にうまかったのだ。
肉は赤身がかって、存命なりしは山野を走り回っていた若い肉体をしのばせる。
猪肉や鹿肉などいわゆるジビエ料理が人気だが、今ひとつ好きになれないまま敬遠していた自分がいる。
ただ今日は、せっかく持参してきてくれた好意をおもんぱかって一口前歯で様子を見させたら、これが意外にいけるのであとは奥歯の出番とばかり、相当な量をいただいた。
ところで、奈良公園は柵がないので、保護すべき天然記念物の神鹿と野生の鹿をどう区別するのやら分からないが、最近作物被害がひどいと言うこともあって周辺の野山で駆除されているものがある。
県自体がジビエ料理を推進していることもあって、猪や鹿などちっとも珍しくなくなりつつあるが、そうなると希少性が薄れたジビエ人気というものがやがて褪せていきはしないか。そんなことも頭をかすめるこのごろである。
珍しいものも流行り始めれば普通になる、世の常ですよね。
行列をなしていたタピオカドリンクも今や普通、原料を仕入れすぎて困っている業者さえ出始めているという。
田舎育ちなので割合と獣肉には抵抗感なく昔から食していましたが鹿肉や雉のしゃぶしゃぶなんてのもありました。
自前で締めたものをいただくのは苦手で、獣肉など、後年は鶏肉までも、避けていたんですが、最近は牛や豚なども好き好んで食べたいとは思わなくなりました。
代わりに魚、それも青物が大好きなんですがね。
タピオカというのは昔から横浜駅西口で飲ませる喫茶店があって何回かりようしたものです。いまごろブームってなんだろなんて思ってます。
私も青魚が大好きです。
お寿司屋さんでは先ずは青物から始まります。
私は白身から。ひらめ、縁側あたりから始めて貝へ、それから青物、烏賊、たこなどなど。涎がでてきそうです。