節分の靄にそばだつ大鳥居
節分の若草山の靄がくれ
今日は節分。
盆地は朝から遠霞がかって、あるいは黄砂かと思うほど濃いものがある。節分はおろか立春すらすぎた気がする。
靄のせいで金剛山や葛城山、二上山など周囲の山は立体感を失って単なる平板なシルエットしか見えてくれない。
山焼きが終わって下半分が末黒野となっている若草山は、午前中こそ薄ぼんやりとみえたのが夕方には靄の奥に隠れてしまった。
通りかかったすぐそばの三輪山の大鳥居は、靄に包まれているとはいえいつもの黒々とした威厳をかろうじて保っているようだった。
薄曇りでも風のない穏やかな日であった。
節分を境に立春以降、水曜日後半から週末にかけて寒さがやってくるという。
さあこれから豆まきをしよう、令和二年早々あまり良いことがないので厄除けをする必要がありそうだ。
季節には季節のものがないと句づくりも苦労します。俳人のならひで「当季」というのをどうしても意識していますから。
寒の戻りがあるとすればそれは喜ぶべきことととらえます。
明日は探梅の吟行ですが、どこも梅だらけでもっと先を詠む必要がありそうです。