時ならぬ

雨戸して妻に届かぬ冬花火

ときならぬ花火の音がする。

窓を閉めると外界の音が聞こえにくい構造だから、微かではあるがあれは間違いなく花火である。それも、何キロも離れていない距離の。そう言っても最近耳がちょっと遠くなった妻には聞こえないらしい。
確かめるべく外へ出てみれば、間違いなく駅の南、つまり我が家とは反対側の空に上がっている。そこは違う町だから何の花火かは分からないが、何かの記念の花火なんだろうか。
聖徳太子に縁が深い土地で、太子の建立という達磨寺もある町だから、それに関係しているのかもしれないなと思いながら、夜になって風も強くなって着たから早々に家の中にとって返した。

“時ならぬ” への2件の返信

  1. 冬花火ですか、何かのイベントであげる所もあるようですが何か寒々しい。
    やはり花火には夏が似合いますがここ久しく花火は見ていないような気がする。

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