添う

地平なき峡に冬立つ朝日かな

奈良の最低気温が六度だったとか。

当地もいつもより一枚多くはおる朝となった。明日の朝も十度を下るとか。
昼間はそうではないのだが、朝はもう冬と言っていい、秋と冬との端境にある期間かも知れない。夏の季語に「夜の秋」があって夏だが夜などは秋の兆しを感じることを言うが、今日などはさしずめ「朝の冬」というところだろうか。もっとも、「立冬」の日の朝を「今朝の冬」と言うのでそのような意味で用いられることはないが。
日中は気温があがるので朝に重ね着した一枚を脱いでもいいようなものだが、いったん羽織ってみたものはよほどのないかぎり脱ごうとは思わない。こうして、いったん厚着を覚えたら少々気温が上がろうがそのまま体が馴染んでいくのである。
自然とは喧嘩せず、自然に添いながら日を送る平穏が何よりである。

“添う” への2件の返信

  1. ここ数日朝晩の寒さはあまり感じられないのが当地の不思議さ。
    でも油断大敵、当地の寒さも半端ではないゆえ。
    まだ体操教室では半袖で過ごしているがいつまで続くか。
        お日様の恵み詰まった干し柿が軒端を飾る立冬の朝

    1. 風呂上がりの過ごし方が変わってきますね。
      直後はいいとして、やがて肩や膝などじんわり冷えてきますから何かを羽織らなければ寝るまでの時間がもちません。風呂の後一時間ほどで寝る習慣がついているので、それまで極端に冷やさないように気をつけています。

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