手帳買ふ妻の師走のきたりけり
日記はおろか手帳さえ買わなくなって久しい。
手帳を買ったところで持ち歩くわけでもないし、すると予定を書き込んでも開くこともないので見落とすばかりである。むしろ今ではほとんどマスの大きなカレンダーに書いてたほうが見落とすことも少ない。
一番大きな効用はそこへ書いておくことで家人がチェックしてくれることである。「今日は何時からどこどこクリニックだよ」とか。いちいち覚えていなくてもリマインダー役を家人が果たしてくれるのである。
つい先日、脳のスキャン検査をしてもらった家人が空洞もなく年齢よりずっと綺麗な状態であると言われて上機嫌で帰ってきたが、それでも手帳はいまだに手放せないようである。
記憶を他人に頼っているといよいよ先におかしくなりそうである。
手帳、日記、カレンダーは三点セット。
中身が重複していたりしてもそれが丁度いいのである。
何でも記録、メモしておかないと次々忘れてしまうのでこの三点は日常に欠かせなくなりつつある。
1日にせいぜい一件くらいのメモなんてカレンダーで十分。いつでもすぐにも確認できて最高です。
あれこれ悩まなくていのが、いいリズムをもたらしてくれます。