無理しない

寒さなか鍬を控へる土用かな

土用というものは年に四つある。

季節の変わり目の前18日間をいう。
つまり、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間である。五行思想では春に木、夏に火、秋に金、冬に水をあてがうが、その変わり目に土が割り当てられ土用と称する。
この土用というのは土いじりはじめ、旅行や引っ越し、新しいことを慎めと言われるが、ただし例外は設けられている。
間日まびである。これは土公神どくじん(土の神さま)が不在な日、冬ならば寅、卯、巳の日などそれぞれ三日ある。
また、土用殺どようさつというのがあって、これは凶となる方角でもっとも気をつけなければならないとされている。冬の土用なら北東。
迷信とも言われようが、要するに季節の変わり目は気をつけろと言うこと。
そう考えれば、最も寒さが厳しい冬の土用(今年は17日から2月3日)は無理することないよなと思うのである。
夏の土用も同様。梅雨明け10日ともいうがそれから立秋までが一年で一番暑い頃。こちらは鰻でも食って精をつけろというわけである。

“無理しない” への4件の返信

  1. 土用が年に四つあるのは知っていましたがこんなに詳しく知らなかったのでとても勉強になりました。
    秋土用にもウナギを食べたので今度も冬土用にはウナギを食べようと思っているところです。
    ただし北東には要注意ですね。

    1. 五行、陰陽それぞれ取り込んで昔から言われてきたことですし、頭の隅に置いておいても悪くないでしょう。
      私は大晦日に鰻を食いました。鰻なら年中いつでもいいくらい好きです。

  2. 寒さなか鍬を控へる土用かな

    “最も寒さが厳しい冬の土用(今年は17日から2月3日)は無理することないよな”と書かれて思わずニンマリ。小生の誕生日が1月16日、カミさんが2月5日。そうか、確かに、二人とも全然無理をしない(? 出来ない、かな?)人間、そういう季節を外して生まれてきたんだ。
    それに”冬の鰻”。先週、上野にピカソ展を見に行った際、公園内の鰻専門の老舗「伊豆栄」へ。厳寒時なのに、勘定書きを見て、大汗をかきました。

    1. 寒い中大汗かくのは結構じゃないですか。食える内が花。あれこれ制限される前に食いたい物を食いましょう。それにどうせカネなんて墓までもっていけないんだし。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください