神経の尖る病余のマスクかな
今年の一月以来にお目にかかる。
菜園のオーナーさんが姿を見せなくなって10ヶ月。
病に伏しておられると聞いていたが、このほど外出の許可も出たようでご挨拶にみえた。長い闘病で少しやつれた風に見えたのは、深い帽子に特殊なマスクをしておられるせいかもしれない。
声も抑え気味で、会話の距離もいくぶん保つようにしておられるのは、まだ完全に回復されたわけではなさそうである。雑菌に触れるのを避けるようにしておられるのだが、免疫低下などを心配されているのであろうか。いずれにしてもこれからは近くの散歩など体力回復に努められている様子である。
健康なときにはそれこそ毎日畑に出てこられて、草刈や力仕事などはご主人がサポート役に徹しておられたが、不在中はご主人がひとりでこなすものの、いろいろな種を蒔いたり苗を育てたりという細かい仕事は苦手のようで、同時に育てる種類はせいぜい三つか四つくらい。あんなにたくさん売るほど作ってどうするのだろうかと思うくらい作付けの半分をネギが占めていたりするが、おそらくほとんどを人にお裾分けすることになるのだろう。
あれこれとご主人に指示しながらせっせとお孫さんたちに送る野菜の菜園ライフを楽しむ姿が見られるのは何時になるのだろうか。
菜園のオーナーさんは女性でしたか、よく頑張ってらしたのですね。
病には勝てません。
高齢とともに免疫力も落ちてそうしても回復が遅くなりがちです。
連れ合いも早々の風邪でをこじらして肺炎の一歩手前でした。
10日間ほど寝込んだでしょうか、一つ屋根の下で暮らしているとマスクをしていてもせき込むたびに感染が心配になる。
気のせいか私ものどの調子がいまいち。
立て続けに菜園仲間が伏したり、自分より若いミュージシャンが次々と亡くなったりする報を聞くにつけ、やはり病やら死というものを意識せざるを得なくなります。
生前元気だった人でもあっけなく逝くものだという思いを深くしております。