周波数

篠突ける雨を切り裂け虎落笛

すさまじい風雨である。

たまに冬の雷も混じって大荒れの一日となった。おまけに気温も十度に満たず真冬の心地である。
とうぜん暖房は朝から一日中入り、猫どもはときに雷に怯えながら暖を求めて集まってくる。
断熱、防音の効いた窓だが、すこし窓を開けただけで風が切り裂く音がひゅーひゅーと聞こえてくる。それは長く尾を曳くような、まるで電車が走り去るとでも言おうか、ふぁーんふぁーんとも聞こえてくるようだ。
五百メートル先に近鉄が走っているので聞き違いではないかと耳を傾けるが、ずうっと鳴っているのでそれは風の音に違いない。
その源はどこにあるのかよく分からないが、北風が強い日にはよく同じ音が聞こえてくる。窓を叩く雨の振る音とは周波数が違うようで、はっきりと聞き分けることができるのだった。

“周波数” への2件の返信

  1. 毎日気候の変動に右往左往している。
    今日など風と共に時々ザアッ~と時雨たりして落ち着かない。
    穏やかな小春日和は期待できそうにない・・・

    1. 昨日の寒さでは近くのどこかでは雪さえちらついたのではと思われる天気でした。今朝はやや落ち着いて朝から青い空がのぞいています。日もだんだん短くなるし、冬の冴え冴えとした空気に何もかも乾燥、干からびてしまいそうです。

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