BGM

長電話飽きたるころの笹子かな

冬に入って初めて笹鳴きを聞いた。

実は今年は同じ場所で秋の九月にも聞いているのだ。
老鶯がまだまだ元気なじぶんに笹鳴きとは、それまで聞いたことがないので驚くばかりだった。
さすがに11月も後半に入ると鶯の歌は聞こえないが、入れ替わりに笹鳴の季節となる。この極端な鳴き方の変化は驚くしかないが、彼らにはそれなりの何か意味があるにちがいない。
冬日を受けた野などに笹鳴きを聞けば冬だなあという気分がいやが応にも高まってくる。これが天気がよくて陽だまりにいようものならもう春は近いとさえ思うものだが、さすがにこの季節は小六月の気分を楽しむに十分なBGMと言えるかもしれない。

“BGM” への4件の返信

  1. 笹鳴きは滅多に気付けるものではないように思います。
    まずどんな鳴き声かもわからないし都会では難しいような気がします。
    春の真っ最中の美しい鳴き声とは又違った趣があるのでしょうね・・・

    1. 「ちゃっちゃっ」。低くて大きな舌打ちのような声と言えばいいでしょうか。自然界の中では唯一の音なのですぐに気づくと思います。鶯ですから一カ所にとどまることなく、藪下など地上の低いところを移動していきます。目をこらせば木や葉などがかすかに動くので、近ければ大体の居場所は見当がつきます。

  2. 長電話飽きたるころの笹子かな

    「笹子」、以前にも詠まれたのを覚えています。ほたかさんは、好きなんですね。
    今頃、少し暖かめな日に鶴見川の土手をチャリで走っていると、鬱蒼とした草むらから、チッチチッチと聞こえるときがあります。これが笹鳴きかなぁと、耳を澄まして聞いています。

    1. 笹子で有名なのは「笹子峠」ですね。おそらく峠越えではよく聞かれていたのでしょう。
      二月半ばを過ぎると早いものではこれが初音に替わり、いよいよ春だなあと感じるわけです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください