ドロップハンドル

初霜の消えて甘藍光りけり

目が覚めると霜だという。

寝室から向かいの駐車場をみると、車のボンネットやルーフにうっすら白いものが降りているのが見えた。
今年の初霜である。
あれだけ暑い秋の日々が続いたのに、ときが至れば来るものは来る。あえぎあえぎ呼吸しているが地球はまだリズムを失っていないのに救われる。
霜が降りるくらいだから高気圧は真上にあり、天気はいい。散歩には十分な陽気につられて午前中も歩いたが、午後も出かけたくなった。ただ、この二十年ほど脊柱管狭窄症による間欠性跛行に悩まされている私は、わずか五分の歩行でも両足が先まで痺れるような痛みがあり、休み休みでないと長くは歩けない。そこで午後の散歩はあきらめ久しぶりに自転車で出かけることにした。ドロップハンドルのバリバリのロードバイクだ。
当地に越して道路事情など思わしくないことなどを言い訳にすっかり遠ざかっている。身長も縮んでいるようだし、サドルを1センチほど下げるがそれでも恐いほどの前傾姿勢である。しかも家の前は坂道である。
思い切って漕ぎ出すと最初はふらふらするが、次第に視線を遠くにやれるようになっていくらか安定してきた。こうして腰への負担は緩和されたが、使う筋肉はどうやら違うようで太股の裏やふくらはぎが張るようだ。
健康のための運動がかえって害にならないよう、安定した走りになるまでしばらく続けないといけないようである。

“ドロップハンドル” への2件の返信

  1. どんなに寒くなるのかと覚悟したがさほどでもない。

    以前は自転車の話題が多かったように思いますが今はほとんど乗っていないのでしょうか?
    私も後2年で免許を返納しようと思っていますがその後の足を考えると複雑です。
    自転車も10年以上乗ってないし我が家の電動他その他の自転車もすべて処分してしまいました。
    今後の事を考えると足を鍛える必要がありますが年々脚力は衰えるばかりです。

    1. バイクは部屋の中で鎮座まします。タイヤも新品同様で空気だけ減っています。やはり体が固くなってるので久しぶりのロードバイクは難儀します。ママチャリとロードバイクの中間にあたるクロスバイクも持ってますが、これは乗っていても楽しくないし。
      腰痛対策に始めたバイクですが、すっかりご無沙汰でした。

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