威圧

見上げれば見下ろし返す枯木山

ついこの間まで見事な雑木紅葉を誇っていた。

それがずんずんと色を失って、夕まづめには黒い塊のような厳しさを見せている。
無駄を削いだ山の美しさが目の前にある。
第一歩を踏み出すたび目に入るその山にはすべてをお見通しであるような威圧さえ感じるのであるが。
今日は昨日とうって変わって信貴颪もなく穏やかな日だけにかえって無言の圧をもって迫られるようである。

“威圧” への2件の返信

  1. 山が季節ごとに姿を変えつつ変化していくのを目の当たりの見られるのは幸せです。
    山のすそ野に住んでいたころは当たり前に思っていたことが今更のように特別なことだったと近頃思う日々です。

    1. 背後は信貴山、正面に吉野、大峯の山々。空気が澄むと大峯の山々のシルエットがくっきりと。ゆっくり進む季節の移ろいを感じています。

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