愚挙

開発の肌むきだしに山眠る

中腹に冬日がさして、そこだけがクローズアップされる。

太陽光発電サイトを築こうと山を開発し始めたのはいいが、周辺の住民からの猛反発にあい頓挫したまま地肌むきだしでもう数年が経過している。今日たまたまそこがよく眺められるポイントに差し掛かったところ、ちょうどその部分に日が当たって一層無残にさらけだされた姿がいっそう哀れに思えた。
いったん県が許可したので工事が始まってしまったのだが、その直下にある住宅街の住民を中心とした抵抗で県も中断を要請せざるをえなかったようだ。反対の理由は事前の説明が十分にされなかったのであるが、ちょうど熱海の惨事があったことでもあり、ずさんな工事も問題視されてストップがかかったということらしい。
再生エネルギーの必要性はいうまでもないが、自然を開発するという難しさ、厳しさという相反する愚挙もまた責められるべきである。難しいところである。

“愚挙” への2件の返信

  1. かつて田舎の山々がそうでした。
    ゴルフ場の開発で山の一部が赤土むき出しの山肌になりました。
    周辺はゴルフ場だらけですが災害対策や管理はしっかりなされているのだろうか?

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