柿葺

金堂の葺屋根に敷く落ち葉かな

葺き屋根のお堂に降り積む紅葉かな

室生寺のお堂の屋根は柿葺、檜皮葺のいわゆる板葺きである。

板葺きの屋根というのは時間の経過とともに黒くなずんでくるので、もみじの葉などが落ちると赤と黒のコントラストはいうまでもなく鮮やかでカメラマンなら狙いたい絵である。今回の室生行はやや時期が遅かったので期待した絵は見られなかったが、頭の中では今なお30年前もみじの葉が金堂の屋根に散り敷いた光景が浮かぶのである。

“柿葺” への6件の返信

  1. 柿と書いて「こけら」と呼ぶなんてこれも初耳、でもこけら落としは知っていましたからやはり柿と言う字を書くのでしょうね。

    この歳になっても知らないことが多いので驚いています。
    「檜皮葺」源氏物語のどこかに出てきたように思いますが・・・
    今後はしっかり屋根の観察もする必要がありそうです。

    1. 室生寺境内にも「柿葺」という文字があって思わず「かきふき?え?」って間違えてしまいました。もちろん「こけら落とし」の「柿」ですよね。最新のATOKでも変換されないので単語登録しました。

      神社の社の屋根は板葺きですよね。お寺ならともかく社が瓦では?となってしまいますね。源氏のことはよく分かりませんが。

  2. 「こけら(杮)」と「かき(柿)」の違いは微妙ですね。見た目では判断がつきません。
    「こけら落とし」という言葉はよく耳にしますが、「こけら葺」は初めて知りました。
    改めて日本語の奥深さと難しさを感じますね。
    最近はPCでメールを作成したり、プリンターで印刷したりして、手で書くことがなくなってきたものですから、漢字は読めても書けなくなってきました。便利な半面、恐ろしいことだとつくづく感じています。

    1. 当用漢字だから両者は全く区別できませんね。秘湯などの温泉地では檜皮葺をよく見ますが、柿葺きは神社仏閣などでよく見ますね。
      奈良検定合格のためには漢字はしっかり書けるようにしなくちゃね。

  3. 室生寺の紅葉、天気もよくてさぞきれいだったことでしょう。
    一度は行ってみたいです。

    それに散華とか杮葺きとか難しい言葉も勉強させてもらってありがたいです。
    単語集みたいにメモで集めておくといいかもね。奈良検のためにもね。。

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