飛鳥美人にご対面

大寒や飛鳥貴人が極彩美

大寒の今日、飛鳥歴史公園に行ってきました。

同敷地内にある高松塚古墳修復作業室がこの時期一般公開されるからです。
黴取りなどの修理中、六面全16枚の石壁が約20メートル四方の厳重に管理された部屋に並べられているのを、2重になったガラス窓3カ所から見学できる施設です。壁画そのものは歴史的、美術的に価値が高いとして国宝、したがって文化庁管轄で修復作業が進められています。
専門的な技術をもった職人さんをもってしても、一日1平方センチ、多くても2,3平方センチほどしか進捗しないという気が遠くなるような作業です。
1300年の眠りの間、土の中の石室は地震によるひび割れなどで徐々に浸食が進んでいたのですが、昭和47年に発見されて以降さらに劣化が進み、平成19年から約10年かけて解体修理することになったということです。
壁画劣化という手痛い経験とその対応をほかの遺跡保護のために生かしてもらいたいものです。

“飛鳥美人にご対面” への8件の返信

  1. いいもの見られましたね。現場に行くと実感が持てますもんね。フィールドワークの大事さを思います。

    このような作業にはお金も時間もかかります。でもぶれることなく貴重な遺産を守り伝えていかねばと思います。

    1. レプリカは現地でも見られるのですが、やはり本物となると別格の感慨がわいてきますね。今後もさらに多くの遺跡が発見されるでしょうから、教訓が生かされればいいと思います。

  2. 歴史の教科書にあるあの色鮮やかな壁画が生で観られるのですか?
    奈良に住む地の利ですね、うらやましい!!
    石舞台も同敷地内に在るのですね。

    飛鳥、憧れの地です。
    日本人なら一度は太古の昔を偲んで彼の地を踏んでみたいです。

    1. 時が経過しているので作られた当時に比べれば随分退色しているのですが、それでも往時を偲んでイメージを膨らませることはできます。
      飛鳥へは近鉄八木駅から近いので日帰りも可能ですよ。

  3. 飛鳥美人に会えるなんてすばらしいい!
    奈良に住んでいればこそできることですね。
    この遺跡は今日まで何かと管理の在り方をめぐって不手際続きで、折角のあざやかな色彩の絵が、黴がはえたり、劣化が進んだりで、発掘当初の輝きがなくなったことで関心をもっていたのですが…。
    最近あまり話題にならないけれど、今でも修復作業が続いていたのですね。
    一度でいいから見学に行き、現物をこの目で見てみたいですね。

    1. 最初は完全空調で管理してたんですが、エアコン室の熱が微妙に伝わり石室を温めてしまって黴などの微生物を発生させてしまったのが主因だという解説がありました。かなり細かい配慮をしたはずですが馴れないため想定外の事態に影響されたということでしょう。このような貴重な教訓は次に生かして欲しいものだと思いました。

  4. 日本のすぐれた修復技術で、できるかぎり元の絵に近くなってほしいですね。時間もお金も根気も能力も必要でしょうが、やり遂げてほしいものです。
     見ることのできる人数は限られているでしょうから、抽選倍率は高いのでしょうねえ。見られてほんとによかったですね。

    1. 一般公開のことはたまたま見たテレビで知ったので応募できたのですが、駐車場を見ると神奈川のナンバーもありましたよ。高松塚古墳壁画については全国的にファンが多いんでしょうね。
      募集は先月にあったのかな。第一希望日でオーケーだったので、倍率はそれほど高くなかったのかもしれませんよ。

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