句座中断

雪起こし帰路気がかりの句会かな

雪起こしならむ見合はす顔と顔

御酒すすめ余技も披露し納句座

今日は宇陀市榛原で行われている定例句会に初めて参加した。

結社に属してない、あるいは現代俳句派の人も含めて多彩な顔ぶれだ。この日は欠席投句を含め二十五人分くらいの出句のなかから選句中、二度にわたって比較的強い雷がなるというハプニングがあってその都度手を止めては座が騒がしくなる。
この宇陀はと言うと、神武東征ルートにあって国ン中に進出する際の足がかりとなった山間地域であり、国ン中よりなお寒い土地柄である。案の定、句会が始まる頃には雨だったのがいつの間にか霙に変わってきていた。さらに、句会の後の納会がはねていざ帰らんとする時にはとうとう粒雪に変わっていて頬にあたると痛いほどだ。まさしく、今日の雷は季語に言う「雪起こし」そのものであったわけだ。

“句座中断” への2件の返信

  1. 「雪起こし」「納句座」とも初耳でした。なるほどの季語ですねぇ。
    句会の後に納会的に宴会でしょうか。緊張の後ホッとしてお酒も進みそうですね。

    1. 歳時記を読むと、北国、雪国などで鳴ったあと雪が降るという雷のいうこと、とあります。宇陀を含め奈良県は雪国ではないと思うのですが、雷のあとに雪になりましたから当地でも使いました。
      差し入れのお酒もあって、和気あいあいの納会です。新春は「初句会」になりますね。

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