しぐれに寄する抒情

あの里のけぶれるあたり片時雨れ

冷えてきましたね。
明日の朝は零下一度になるそうです。
ここは盆地の遠くまで見渡されるのですが、遠くの里に時雨が通り過ぎてゆくのが見えました。
もしかしたら近いうちに雪がちらつくのを見ることができるかもしれません。

佐藤春夫の「しぐれに寄する抒情」を思い出しました。
。。。。。。
しぐれ しぐれ
もし あの里をとおるなら
つげておくれ あのひとに
今夜もねむらないでいたと
あのひとに つげておくれ
しぐれ
。。。。。
なんとも甘味な調べですね。
これを亡き岳父が書にして額装しました。強面ですが、内面ロマンティストだったんですねえ。

“しぐれに寄する抒情” への4件の返信

  1. 今朝は今シーズン一番の冷え込み。おお寒いっ!!

    朝刊のカラートップ写真は、寒風きりり、銀色ゆらりと題して青空の下、天日干しされ銀色に輝くサンマでした。
    数日前のほだかさんの句が浮かびました。

    you tubeで、「しぐれに寄する抒情」(大中 恩作曲)のメロディー聴きました。
    ピアノの音色もすてきで美しい調べでした。

    時雨れと言えば滋賀県湖西地方の高島時雨れは有名です。
    音もなくひそやかに降る時雨れは言葉の響きも美しく抒情的ですが実際は身も心も凍えそうです。

    1. 高島時雨ですか。知らなかった。湖西高島といえば仲麻呂一族終焉の地でもありますね。悲話と時雨れ、いずれも寒々しい光景を想像してしまいます。

  2. 見晴しのいいところなんですね。。「片時雨」、なるほど渋い季語ですね。知らなかった。
    さすがに、5000句全部違う季語っては難しいと思うけど、なるべく多くの季語を駆使したいもんですね。

    「句会」って、我らが句会のサブ句会ですよ。たまには集まってワイワイやろうぜってことでトライアルの第1回目です。。では。。。

  3. 方ではなく片時雨の間違いでした><;。時雨に関連して、朝時雨、夕時雨、小夜時雨、村時雨、ほかに春時雨、秋時雨などバリエイションが多いのでこれらも使い回せるようにしたいですね。 忘年会をかねての句会ですか。関西支部でもやらんかな?>ねえ、渓山師。

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