ルージュ

寒紅をさして女将の顔になる
寒紅や細腕稼業板につき
寒紅や亡父残せし店の味

気がついたらとうに寒に入っていた。

「寒紅」は元は紅花から作る紅は寒にできるものがいいという意味であったが、近年は寒中にさす口紅のことも指すようである。
寒紅をさして殊更の情景が浮かべば成功と言えるが、紅さす身ならぬ男のせいか、いざ詠もうとするとなかなか難しい。

夕方身づくろいして紅を引いたら、いつもの女将になっていざ客を迎える顔になったということを詠んだのだが、単純すぎるかな?

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