クイーンをめざせ

取られては機嫌損ねる歌留多取り
全札を取らねば済まぬかるた取り
虎の子を取られべそかくかるた取り
幼子に泣かれて終るかるた取り
ひらがなも読めぬ児に買ふ歌留多かな

クイーンというらしい。

競技かるたの女子チャンピオンの称号である。全国予選、挑戦者決定戦を勝ち抜いた挑戦者と前年クイーンが、毎年1月に戦って勝ったものがその年のクイーンとなる。ニュースでしか見たことはないがそれは激しいものであるらしい。
掲句はそんな本格的な競技かるたではなくて爺と幼子のいろはガルタ取りである。小さい児は何でも自分が取らねば機嫌が悪い。

“クイーンをめざせ” への5件の返信

  1. 競技かるた、あれはまるでスポーツですね。
    記憶とアスリート感覚が要求されます。

    その点孫と遊ぶかるたは気楽ですね。
    時には花を持たせてやることも必要です。
    かるたもいろいろ、「武将かるた」なんてのも買いました。

    1. 私なんかはいろはガルタしか知りません。おむすびころりんとか猿蟹合戦など、童話ベースのものだったと記憶しています。

  2. かるた大会、百人一首の拡がりの一つですね。開催場所は天智天皇を祀る近江神宮。百人一首、何で始まりが天智なのか、、、考えているところです。。

    1. 天武系天皇末期は、道鏡や仲麻呂など様々な問題が起こり、ついには絶えてしまったところで再び天智系に戻ったのが光仁、その子の桓武はご承知の通り平安京を開きました。きっぱり旧勢力とおさらばして新しい世を作ろうとされたのでしょう。
      したがって天智天皇というのは平安京の主流にとっては祖として崇める存在だったのではないでしょうか。とくに最近の報告では天智と天武の出自がいろいろ取り沙汰されて、両者には相当の溝があったと考えても不思議ではありません。天武の皇后・持統の歌も取られてますけど、あれは天智の娘だからでしょうか。
      いずれにしても、四月からの百人一首のいろいろを楽しみにしています。

  3. 先ほど倉本先生の「壬申の乱」を読み終えたところです。
    ここからは当然百人一首のことは見えてきません。
    始まりが天地で二番が持統天皇、どう考えればいいのでしょうね。

    私は壬申の乱の史実もさることながらむしろその周辺にある説話や逸話に魅かれてしまいます。
    倉本先生の本からの延長で万葉の旅(犬養孝)を引っ張り出したところです。
    これも春からの百人一首の下敷きになればいいのですが。

skyblue へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.