淡い期待

遠目には雪降るごとく木の葉雨

思わず窓に寄っていた。

病棟の長い廊下の突き当たり、非常扉の窓に切りとられた先はまるで牡丹雪が降っているようだったからだ。
よく見ると、それは小さな木の葉が間断なく降る光景だった。

家人が検査のため入院となって病室を見舞ったときだ。
朝から曇りで、この時期いつもそうであるように盆地の南部の空が暗い。
いつ雨が降ってもおかしくない空模様だし、今日は後半冷えてくるという予報を聞いていたので、暗示にかかっていたのかもしれない。

雪ではなくて木の葉だと分かってちょっとがっかりもしたけど。

“淡い期待” への4件の返信

  1. まあ!!奥さまご入院ですか?
    急に冷え込んできましたが本来の季節に戻ったと言うことでしょうね。
    どうぞお気をつけ下さい。
    我が家でも早々と咳き込んでいる人がいます。
    マスクで防御しています。

  2. そうですね、小さ目の葉っぱが一気に散ってしまう木がありますね。散歩道も急速に冬模様に変わりつつあります。菊も残菊の様相。ひとり皇帝ダリアが咲き誇っています。ちょっと空気が読めてない感じ。奥さまお大事に。

  3. 仰るとおりKYのダリアですね。いきなり眼前に飛び出してくるように目立ちます。「冬ダリア」という季語を当ててもいいですが、なんかそぐわない気がします。
    今朝のNHKでは祇王寺の「散紅葉」がレポートされてました。ちょうどそんな時期ですね。

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