藁苞を編むも住職寒牡丹
石光寺の寒牡丹が旬を迎えている。
中将姫の曼荼羅で知られる當麻寺近くにあり、最古の石仏、中将姫が蓮の糸を染めたという井戸でも知られるが、やはり花の札所としての顔、なかでも寒牡丹が有名であろう。
寒牡丹と言っても、寒の前の今がピークでさして広くない庭に36種300株が咲いている。
この時期なので霜や北風から守るために藁苞をすっぽり被っている姿には可憐な風情がある。
春の牡丹や芍薬など庭園ところ狭しと花が植えられているが、これらの手入れは住職手ずからのものだそうである。當麻寺に行くならこの石光寺もぜひ足を延ばしてみたい。
住職の手で作られる藁苞なんですか。それは素晴らしい。寒牡丹への愛情が感じられます。
関東では鎌倉の鶴岡八幡宮や上野公園内の東照宮の牡丹園が有名です。
どちらも1~2月の一番寒い頃、やさしい藁苞に守られて咲いているのを観ると温かい気持ちになります。
この時期ですから、葉がすっかり落とされていて、花だけが咲いている。春の艶やかな花に比べれば、妖艶さにはかないませんが、藁苞の奥にひっそり鎮座しているのは実に奥ゆかしい佇まいです。
東京にそんな名所があるなんて、当時関心があればよかったと今さら後悔です。
寒牡丹に寒桜、品種改良なんでしょうが色々あるものですね。6月と12月では丁度反対ですもんね。住職も一年中手が離せない反面一年に二度も楽しめるというものなんでしょうね。
寒桜、冬桜というのはポツポツと長い期間咲きますが、地味な印象です。いっぽうで、この寒牡丹、春のに比べて一つ一つの花をじっくり観察できる良さがありますね。
年に二回咲かせるというのは、栄養管理からしても素人には難しいのではないでしょうか。それを楽しませてもらえるわけですから、上野東照宮吟行もいいですね。
藁苞に守られた寒牡丹は「雪ん」子を想像させます。
やはり寒牡丹は素人では難しそう、名勝地を訪れるのが一番のようですね。
今朝は冷え込んだのか今シーズン初めて真っ白な御嶽山がどっしりとした美しい姿を見せてくれました。
あの山頂のどこかに遭難者の御魂が眠っているのかと思うと胸が痛みます。
堤防の桜はすっかり葉を落として寒々としています。
冬日映え裸木黒肌さらしおり
「雪ん子」。
藁頭巾というのでしょうか、横手などかつての豪雪地帯のイメージに重なります。
帰省時に湾岸を走ったとき御嶽が見えたのを思い出しました。正月休みなど特に空気が澄んでるせいか、クリアな姿でした。