ほどよい距離感

宿題をしつつ嬰守る炬燵かな
宿題に飽きてゲームの炬燵かな

電気店は久しぶりだった。

年末だというのに大型フロアには客がまばら。
全国チェーンの大型店と言えど経営は大変だと聞くが、想像以上に良くないようだ。
今日は猫どものために省エネ炬燵の良いのがないかと見に行ったのだが、驚いたことに炬燵コーナーは狭い隅に追いやられてしまっている。しかも、かつては炬燵布団とセットの大手メーカー品が競うように並んでいたのが、今はヒーターと炬燵フレームが別売りになっていて高級感からはほど遠いような品ばかり。
かつての家電の雄も白物家電の高級品にしか生き残る道はないのかもしれない。

それにしても、エアコンや床暖房の普及などもあって、炬燵を囲む団欒というのはもう過去の話になっていくのだろうか。
宿題の机代わりになったり、家族全員が足を突っ込んでテレビを見ながら蜜柑を食べたり、トランプ、ゲーム台になったり、ときにはそのままうたた寝のゆりかごに。家族の息づかいを間近に感じ、顔色や体調の変化にもすぐ気づける。スキンシップまではいかずともちょうどいい距離感をもたらす。

これらも昭和の懐かしい風景になってしまうんだろうか。

“ほどよい距離感” への4件の返信

  1. 今年は暖冬のせいかホットカーペットのみで凌げています。
    久しぶりに冷え込んだのでエアコンの掃除をしたばかりですがまだ稼働させるほどでもありません。
    炬燵を使わなくなって久しいですね。

    今年最後の手習いの課題、すでに提出済み
      思ふ人の側へ割込む炬燵かな (一茶)

    1. 今日は一段と冷えました。
      やっと重い腰を上げて鉢物を取り込むことにしました。

      一茶も晩年ようやく所帯をもててしみじみとした句を詠んだのでしょうか。いい句ですね。

  2. お早うございます。今年も後10日余りになってしまいましたね。
    その後お変わりございませんか。私の方も何とか元気にやっております。家内は健康診断の結果、肝臓の数値が少し悪いということで心配しておりますが。
    昨日は今年一番の寒波で大山も雪化粧です。今年になって2回目です。古老曰く、大山に3回降ると里に下りてくると。暖冬に慣れた伯耆路にも遅い雪がやってきます。米子に来て30年目を迎えますが平成22年の大晦日、70数センチの雪の為年明けの5日まで動きが取れなっかったことを思い出しました。最近は予報の精度があがってきたとはいえ、大自然に対峙した時如何に人類が無力であるか思い知らされております。
    気が早いですが来年もステップバイスッテプ学ばさせていただきますので、宜しくお願い申し上げます。
    追伸
    先日、あさが来た、で、暗峠のシーンがでてきたので、懐かしかったです。A夫人にもくれぐれもよろしくお伝えください。

    1. 日頃から健康チェックしておくことが大事ですね。奥さんをお大事に。

      津波など、昔からの言い伝えは真理を突いたものが多いですね。暖冬が続くとは言え大山三度目の雪も近いことでしょう。
      当地から見える大峯などの山は2月頃が一番クリアで雪を被っているのがよく見えます。そうなると、春は近いという感じでしょうか。

      暗峠はらくだの双こぶの間のような感じで、大阪方面から雲が滝のように流れ込んでくるのをちょくちょく見ます。「滝雲」現象と言うのかな。
      「暗峠を越えて奈良、榛原まで行ったらお伊勢さんまで一本道や」。
      実際は三重県境を越える「伊勢本街道」は大変長くてハードな道ですけどね。

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