秋の季語だが

甲州に負けぬ枯露柿摂津から

宝塚の友人そして句友の渓山さんから美味しい贈り物が届いた。

丹波黒豆、そしてしっかり粉の吹いた枯露柿。
いずれも自分の畑で作ったもの、家で干したものである。

秋に丹波黒を携えて正倉院展の帰りに寄っていただいたのだが、あいにく不在していたのを律儀にも枯露柿を加えて新年に間に合うようにとの気配りである。
丹波黒は正月の煮豆まで待つとして、枯露柿の方をさっそくいただいた。
適度な湿り気があって柔らかく、いい具合に粉が吹いている。噛んでみるとほどよい甘味がじわっと広がってくる。我が家でも何度かチャレンジしたことがあるから分かるけど、ここまで見た目も味も本格的な干し柿に仕上げるのはもう本職の技としか思えない。
この分だと、丹波黒も「優秀」ラベルに違いない。

コメントを寄せてくれる「岩ちゃん」も超プロ級ファーマーだと聞いている。
もう菜園のことなど迂闊なことは書けなくなってしまった。

なお、「枯露柿」は歳時記上では「干柿」「串柿」などとともに晩秋の季語。柿を簾のようにして吊して干すのは確かに秋かもしれないが、枯露柿として出来上がるのはやはり冷たい風に当たってからなので、冬という感覚に近いものだと思う。したがって、カテゴリーをあえて「冬」とした。

“秋の季語だが” への4件の返信

  1. 「ころがき」と言うのですね。丹精が込められた干柿、さぞおいしいことでしょう。ご両人の顔が浮かびます。

    投稿下欄の「関連」って凄いですね。過去ログを拾ってくれててドンドン広がって行く。優れものツールだと思います。

    1. 今度会うことがあったら自慢話を聞いてやってください。そこらのスーパーでは買えないレベルですから。

      ご希望でしたら、談話室にも「関連記事」をセットしますよ。お知らせください。

  2. 御誉めにあずかり恐縮です。何かと体調不良を感じる今日この頃、御夫婦お揃いで息災とのこと何よりです。

    当方、能天気で気楽な極楽とんぼ生活を送ってるつもりですが、どこでどう間違ったか、体中に発疹が出来てきました。ベッドに家ダニでもいたのか、レイコップの布団掃除機でも買おうかと思ってましたら、日に日にかゆみから痛みを感じる始末。思わず医者に駆け込みましたら、何と帯状疱疹とやら。疲れやストレスが原因とのこと。全く身に覚えのないことで、にわかには信じられませんでしたが、薬を戴き、なるだけ安静にとのことで、年末の大掃除もパスしております。

    でも御正月はきてくれるでしょう。きっとね。

    1. 帯状疱疹って歳を食えば重いといいますからお大事に。ストレスや疲れでなくとも体の変調というシグナルですから気をつけてくださいよ。

      大掃除パスして家族に任すのを俳句では「煤逃げ」と粋な表現します。いっぺんチャレンジしてみてください。

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