冬田の風物詩

竹組んで茶筅の里の寒晒

前にも書いたが、生駒市北部の高山地区は茶筅の里である。

寒に入ると、材料となる竹を円錐形に組んで冷たい風に晒す、「寒晒し」がはじまる。
あらかじめ湯を通してあるので、ある程度の油分は抜けている。布を寒に晒して色をいっそう鮮やかにするのと同様に、この試練によって竹の繊維がしまるとともに、美しい肌や肉を作るのに欠かせない工程なのであろうか。
三月まで晒したあと、さらに2年ほど乾燥させ、そのなかから厳選したものだけが使われるという。

冬田に、雨傘の骨のような形をした寒晒しの竹が並ぶのは、この時期ならではの風物詩である。

“冬田の風物詩” への2件の返信

  1. これほどの工程を経て丁寧に仕上げられた茶筅、高いわけが納得できました。
    そろそろ買い替え時期に来ています。

    1. 機械を使わず、ひとつずつの手作りですからね。そりゃあ、いい値段するでしょう。
      流派によって、作りが違うと聞いてます。

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