万能包丁

桃割りし鈍き刃の蜜光る
鈍き刃を突き立て桃の離れけり

何年も使っている万能包丁がくたびれている。

野菜でも肉でも何でもござれと家人は気にせず使っているが、ときどき研ぐにせよ最初の切れ味はとうに失われている。よくも器用に使うものだと感心するくらいだが、一向に気にしない質のようである。
今日もまた、信州から届いた立派な桃の冷えたのを、刃先を器用に種に沿いながら割っていたが、肉の断面はと言うといくぶん崩れているように見えて、なんだか折角の桃がかわいそうに思えた。

“万能包丁” への2件の返信

  1. 包丁に拘りのある人は切れ味が気になるでしょうね。
    私は案外無神経な質でさほど気になりません。
    逆に良く切れる包丁はそそっかしい私には恐ろしいです。
    慣れた包丁が一番ですね。
    とは言ってもよく切れる包丁を使ったものはお味が違うといいますが・・・

    今時、砥石を使うのはプロの職人さんぐらいでしょうかね。

    桃、梨、葡萄、これから次々果物が美味しい季節ですね。

    1. 果物。それこそ秋ですね。
      果汁一杯の桃をしばらく楽しめます。
      ブドウは10房くらい、ゴルビーという種類ですが、まだ紅くなってきません。来月かな?

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