平群谷割れて水澄む眼下かな
平群谷を通るたびに句が生まれる。
掲句もその一つ。
同じ電車に乗っても詠める路線とそうじゃない路線があり、近鉄生駒線は前者のひとつ。
それだけ窓の外に自然があるということだ。断層が作ったと思われる深い渓谷が生駒市と平群町の境目あたりにあってちょっとした渓谷美を見せている。それが窓の下にのぞく時間はほんの瞬間だが、秋がいちばん風情がある。今は水に目が向くが、やがてはそれにかかるいろとりどりの紅葉に目が留まる。
月末で稿提出が迫っているが、いくつか寄与しそうである。
今日は結社誌の発送日。読者よりちょっと早くだけ内容を知ることができますが、久しぶりの雑詠五点で気分は上々。
近鉄生駒線には乗った事ありませんが句材には豊富な路線なのですね。
良い句が生まれると気分も高揚し結果にもつながるのではないでしょうか。
私が知る身近な路線では名松線です。
松阪を出て伊勢奥津に至るまで山あり谷あり川ありなかなか変化に富んだ風情ある自然美が広がります。
名松線を元気にする会も頑張っておられて、沿線にはいろんな花も咲いてるようです。台風にひどくやられたときは行く末が案じられましたが、今はすっかり復活で何よりです。