また来年

遡り来し川をルートの帰燕かな

早朝に燕の群れが電線にとまっている。

それも家の真ん前だ。
二、三年前にもこういう景色は見た。ここら辺りで育った燕たちが南へ帰る第一歩ではないかと思う。
盆地では南への途上に集まると場所として平城京跡が有名だが、この子たちがわざわざ平城京跡に戻るのは不自然である。
春先早い時期に海から大和川沿いに登ってくる燕を見たので、この子たちも大和川へ出て大阪から淡路、四国経由のルートをたどるのではないだろうか。
素人がこんな推理を楽しむことができるのも、身近にこんな珍しい集合風景を目撃できるからでたいへんありがたいことである。
今シーズンは燕をあまり見ないと嘆いていたが、知らないどこかでしっかり子育てしていたのだろう。
来シーズンまでこの町内は燕のいないブロックになる。

“また来年” への2件の返信

  1. 巣の中で育った子燕たちも立派に成長して長い旅路へのスタートですね。
    なんだか愛おしくて道中の安全を祈りたい気持ちにさせられます。

    1. 紀淡海峡越え、足摺、室戸、日南、南西諸島そしてフィリピン、インドネシア?
      あんな小さな体を思うと驚異的です。

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