県境の住人

すすき野の一本道の救急車

背の高い芒が茂っている。

芒に遮られて姿は見えないが救急車の音だけが坂の下から上へ向かってゆく。私の住んでいる住宅地を離れれば人家もなく、行き当たりは信貴山でその先は大阪だから、たいして多く人は住んでない。
この先は大小の高齢者施設があって、多い日には一日四回も五回もサイレンを鳴らしてゆく。その半分はこうした施設のお年寄りの救急かも知れない。

“県境の住人” への2件の返信

  1. 何だか侘しい光景ですね。
    晩秋のすすき野をゆく救急車の音も悲しげに聞こえます。

    1. コロナのピークに何度も往復があるので、きっとあれは施設でクラスターのようなものがあったにちがいないと思えた。
      住民の百人に一人以上はかかった町というのは、考えてみれば恐ろしいことです。隣の和歌山にくらべ行政のメッセージ性が希薄のせいか、県民に危機感が乏しいと思える事例が散見されます。やはり首長の姿勢というのも重要なカギをにぎっているようです。

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