夫唱婦随

をみな指す柿へ伸びゆく高鋏

高齢化すすむ住宅街。

経過年数もかなりと思われる住宅に大きな柿の木が育っている。
ご高齢となってもう採られないのかなと毎日見ていたが、今日八十路に届くかというご夫婦が柿採りをされている。
ご主人が物置の上に乗り、奥さんの采配の枝の実を高鋏を使ってとってゆく。
数は多くないが一つ一つが立派な実でお二人で楽しむには十分なほどのようである。
ご夫婦揃って腰を伸ばしてはまた屈み、健康でおられる。すばらしき老いのありようを見せてもらって心ぬくもる一日である。

“夫唱婦随” への2件の返信

  1. 先月田舎へ帰省した折、柿の実が鈴なりになっているにも関わらず誰も採る人がいないのか気がかりであった。
    今年はなり年のようである。

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