小六月

鳩五羽の束の間落穂ついばみし

いっぱい落ちているからと言って長居はしないようだ。

掛稲がその場で脱穀されて藁くずが積み重なるようになった田に、今日鳩が降り立ってしきりに啄んでいる。どうやらそのなかに落ち穂がいっぱい残されているのだろう。
昨日今日と小春日がやわらかく日が当たる時間は心地いいほどだが、まだまだいい天気はつづきそうである。小六月とは言い得て妙である。平和な光景に心和んだが、明日もまた落ち穂めざして鳩がやってくるかもしれない。

“小六月” への2件の返信

  1. このような秋の日を小六月というのですか、いい言葉ですね。
    本当に穏やかな日が続いて嬉しいです。
    今週末までもってくれると田舎の秋を楽しめるのですが・・・

    1. このようないい天気の日に予定通りにことが運ぶとそれだけで満たされた気分です。欲も申さず明日を憂えず今をひたすら生きる。何ごとにも代えがたい時間です。

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