青年団

盆唄の谺三日を三ヶ村

対岸の二集落、こちらは一集落。

熊野川支流を挟んで北は和歌山県飛び地、南は三重県。
かつては盆ともなると出稼ぎの若い衆が帰省して、それは賑やかな盆踊り大会が開かれた。
歌は即興、これがすべて同じ節で延々と未明までつづく。午前零時前にひと休みを入れたら年寄りや子供たちは引きあげてゆくが、再開とともに歌声とかけ声は静まった集落に響き、それがまた対岸の集落にまで聞こえてくる。
このような催しは青年団が主催するが、のど自慢のお年寄りもこの日ばかりは上機嫌である。
一日一村として三日三カ所の回り持ち。真っ黒な夜道とあってさすがに子供たちは遠征はしない。もっぱら若衆の出番である。
久しぶりに会う顔ぶれどうし盆が終わればまたそれぞれ仕事に帰って行く。束の間の恋の芽生えたこともあったろう。知らんけど。
今は遠い昔話である。

“青年団” への2件の返信

  1. 徹夜で踊る郡上踊りのような感じでしょうか?
    昔の歌垣のような役目を果たしていたのかもしれませんね。

    今日は家人の運転でお盆の渋滞を外して実家の墓参りへ。
    途中、津のウナギ店で一時間半の行列に並んだ。
    それでも家人はウナギ大好物もあって特上大盛りをぺろりと平らげ満足そうであった。
    久居梨を買い実家の墓へそして家の跡地を見て矢頭越えをし君が野ダムを見て白山墓苑へ、そして締めは温泉に浸かり疲れをいやした。
    盛りだくさんの一日であった。運転をしたわけでもないのに疲れた。
    ウナギ行列がきいたのかもしれない・・・sk

    1. 鰻。しばらく食べてませんね。
      何しろ人口あたりの鰻店の多さでは日本一の三重県。一時間半も待たされるとはよほどの人気の店なんでしょう。
      待つと言えば、小田原にこんな店があります。差し出された桶にうごめく鰻を指さして選び、その焼き上がりを待つ間にでてくるのが泥鰌柳川。豪勢な鍋が前座です。席についてから一時間くらいは目当ての鰻にありつけません。待った甲斐あってそれは柔らかくうまいものです。今ごろどうなってるだろうなあ。
      待つ間の麦酒もまた最高でした。

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