お百度を踏むも巡るも今日の露
朝起きて初露かと思ったが、雨の跡だった。
ただ、そろそろ露が降りてもおかしくない時期だ。折からの長期予報では、来月上旬は気温も低いらしい。秋雨前線が居座っているあいだは露は見られないだろうが、そのうち一面の露景色に驚く朝もあろう。
露というのは歌にしても句にしても、題材として古今より数多く詠まれてきたものであり、想像もかきたてられるものがある。掲句にしても、もとより信心こころの薄い自分でも一応形にはして見せられるだろう。
ただ、それが詩心あふれ文学性が高いかどうかは全く別物ではある。
この秋は、何度か「露」にチャレンジしてみようと思う。
露、はかなさの象徴ですね。露を掻き分けて草深い姫君を訪れる、源氏物語絵巻の有名場面でもあります。
これからが本格的なんでしょうがけっこう真夏にも露が降りていてあれっと思うこともありました。「露」へのチャレンジいいですねぇ。
万葉では、圧倒的に涙を絞らせられるのは、
我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に我れ立ち濡れし(大伯皇女 巻2-105)
露は他に枚挙のいとまもないくらいです。
夏なら「涼し」、秋には「露けし」。これをうまく使いこなす人をみると思わずうなってしまいます。
私も源氏54首に「露けし」を是非使ってみたいとは思っていましたがとうとう時間切れの感じです。
露を詠んだ歌は三首、なかなか思うにまかせません。
かげろふの歌はたいそう感動しました。
ぜひ、番外でも露けしにチャレンジしてくださいな。