小さい手榴弾

B品の侮るまじく瀬戸の檸檬
藻塩焼く島の檸檬の無骨なる

皮も厚くて見た目も無骨。

ところがである。食べて愕く味の良さ。
数年前に知人から分けてもらった檸檬の味を知ってからというものは、ぴかぴかに磨かれて見た目にも美しく黄色に光っている輸入ものをいっさい口にすることはしなくなった。

見た目が悪く市場には出せないというB品とされるものでも、その味は絶品。酸っぱいといっても丸かじりできるのだから不思議だ。
その小さい手榴弾を書店の棚に置きざりにするなどとは、とてももったいないことである。

予約投稿二日目。

“小さい手榴弾” への6件の返信

  1. 梶井の複雑な心理が私には理解しがたいです。

    それよりも
    「すずしく光るレモンを今日も置かう」
    こちらの方がずっとずっと好き!!

    1. 梶井の小説を読むと、一時三重にいたんではないかと思われる節があります。何もしないで仕送りだけをあちこちで受けているだけの、甘い環境ゆえの高級な病だったんでしょうか。
      全体の重い短編の結末として、僕は逆に書架に置いてきた彼の行動に救われる思いがします。

  2. 小さい手榴弾ですか、なるほど。何ごとも見た目で判断されがちな昨今、特に食材はそうですよね。まあ身元が分からないので仕方がない面もありますが。もう退院されたのでしょうか。

    1. おかげで予定通り昨日夕に退院してきました。
      検査結果も良好で一安心、やっぱり娑婆はいいですね。おかげで昨夜はぐっすり眠れました。

  3. 我が家では輸入ものの檸檬は使用せず、少し高くても瀬戸内海に面した島で穫れた広島産を愛用しています。
    柑橘類は海に面した瀬戸内海産がいいですね。
    店頭では愛媛産の蜜柑等が並ぶようになってきましたね。
    紀伊半島も海に面していて、柑橘類が美味しいところだよね。

    1. 一度国産のレモンを食べると輸入物なんか買う気がしなくなりますね。
      たしかに広島産のレモンは美味しい上安心して食べられます。この時期牡蠣とのセットは最高の贅沢。
      和歌山も柑橘類産地ですが、いろいろ新しい局面を開こうと努力されているようです。

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