点滴のままで髭剃る朝寒し
入院中に朝晩の気温が一段と下がったようだ。
何をするにも廊下を行けば、点滴スタンドがガラガラと鳴り響く。
造影剤を洗い流すための生理食塩水の点滴のせいで何度も用を足したりしなければならないから、深夜ならなおさら音だけが妙に大きく聞こえる。
点滴のパイプがずっと体にまとわりついているというのも鬱陶しい話で、寝返り打つときに巻き込みはしないかとか、詰まらせはしないかと恐れていると、案の定警告が何度もなってその都度目が覚める。起きればまた用足しに行くという具合にますます廊下を歩く回数がふえてしまう。
そうこうしてようやく長い夜が明けるというころ、看護士さんたちが血圧や体温を測りにくるので眠りはどうしても浅くなる。ひげそり中の鏡の中はボサボサ髪でひどい顔をしている。
解ります、病院ってたえず何かしらの音が一晩中しているんですよね。
病院で落ち着いてぐっすり眠れる人なんてどんな心臓してるのかしらと思ったりします。
無事退院されたようで何よりでした。
今夜はぐっすりお休みください。
今度の入院であらためて思ったこと。「老人は頑固」。看護士さんや先生の話をろくに聞かない人が多い。「老人はマナーが悪い」。マナーを学ぶことなく情報化時代に突入した世代。
看護師さんのストレスも溜まる一方だろう。
お疲れさまでした。安心できてよかったですね。マナーの良い老人、そうありたいと思っています。
その人の価値、品性、生きざまは晩年に滲み出てくるものでしょう。経歴、肩書の有無ではなくて。私は、いい意味で枯れた晩年というのが理想です。
今まで経験がないけど、点滴を寝てる間もし続けるのは大変そうだね。
寝てる間にパイプがまとわりついたり、外れたりしないかと心配するよね。
また、夜中に何度もトイレに行くのも億劫だね。
睡眠不足になること間違いなしだね、
まずは、無事退院できたのなら、良しとしなければいけないかもね。
そうねえ、昨年術後のあとも問題なさそうだし、しばらくは安心ってところかな。
今回は入院と言っても不安に思うことはなかったけど、いよいよというような状態なら心理的にも参るかもね。