水盤の小さき林の櫨紅葉
茅葺きの古民家を改築した宿がオープンしたばかり。
一日の客は一組限りの贅沢な宿で、主は金峯山寺の行者さんでもある。天井は高く、太くて立派な梁がむき出しである。囲炉裏の設えられた広間は松の床が敷き詰められ、裸足で歩くのが心地よい。
床の間には蔵王権現の御しるしのほか法螺など先達必携の道具が並べられ、鴨居には忍者の里に近いことをうかがわせる武具などもかけられて、その土地の歴史をしのばせる工夫などもされている。
うす暗さにもだんだん目が慣れてくると、水盤に水がいっぱいはられた盆栽が部屋の奥の棚に飾られているのに気づいた。
コンパクトに櫨の木を密集して植えてあり、それらは半ばすでに紅葉し、半ばは紅葉を待つばかりという風情。主、やるなと思った。
へぇ~そんな宿があるのですね。素晴らしい。何百年も昔に戻った心地だったでしょう。
櫨の赤さは格別ですね。赤さランキングでも一二を競うのじゃないでしょうか。
ささゆり庵と言います。高所(標高650?)から眺める名張盆地の眺めが素晴らしいところです。
ささゆり庵、素晴らしい設えですね。
こんな宿に一度は泊まってみたいです。
自在カギのある囲炉裏、和紙のほのかな明かり、床の艶。
まるで楽園ですね~
床は見事な松ですが、今風に床暖房だそうです。トイレももちろん洋風。都会人、外国人などが主なターゲットみたいです。