古都を染める

櫨紅葉大仏殿の屋根もかな

奈良の秋と言えば南京櫨。

東大寺大仏殿裏の櫨紅葉

カエデより一足早く古都を真っ赤に染め上げる。元興寺の門をおおう南京櫨も見事だが、奈良公園の中でもちょっと外れた大仏殿の裏手、正倉院へ向かう通路の南京櫨の並木などは見事だ。正倉院側に立って大仏殿を振り返ると、黒くて大きな屋根とのコントラストが素晴らしい。色の組み合わせもそうだが、櫨は高く育つので大きさのバランスでも大仏殿に負けていないところがその妙味ではあるまいか。

葉は切れ込み部分がないハート型のようであり、厚みもあって滑らかなので、葉裏までしっかり紅葉するとツヤもいい。中国からの外来種だが、実を鳥が運んで自生することも多く、全国に街路樹としてもよく採用されているということだ。
実はまだ青かったが、これが初冬、葉を落とす頃には白くなって蝋燭の材料となる。

“古都を染める” への4件の返信

  1.  大仏殿ですか。スケールの大きい景色ですね。
     そこに真っ赤の櫨紅葉は、さぞくっきりと美しく映えることでしょうね。

    1. うまく詠みきれてませんが、素晴らしい絵でした。同行のT君(われらがT高校卒でもある)も満足して帰ってもらったことと思います。

    1. 天気も最高に良かったので、本当に気持ちよく眺められました。週末はまた天気が愚図つきそうで、こういう機会はそうそうはないのがラッキィでした。

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