露けしや頭部欠けたる白鳳仏
盗難の模造仏の秋思かな
久しぶりにいい天気。
秋空のもと、白鳳時代の仏さんを中心とした「白鳳展」に行ってきた。
人皆考えることは同じで、混雑するんではないかと思っていたら意外に空いている。
おかげで一点一点じっくり見学できたのには助かった。
もっとも印象的だったのは、法隆寺の夢違観音がごく間近にみられたこと。まさかこんな貴重な宝を、手を伸ばせば届くような距離に無防備に展示しているとは。ほかにも有名な仏像が数多く出展されていて、どれもがその息づかいが感じられるほど近い。
仏教伝来以来100年、一斉に花開いた白鳳文化の粋を集めたこの展示は文句なしに素晴らしい。
かすかな揺れで目が覚める。
そのまま散歩に、久しぶりの青空が目に沁み肌はひんやりと心地よい。
キヨノリさん曰く、アスパラガスのような彼岸花の茎を眺めながら・・・開きかけのもある。
まだ新聞もテレビも観ていない。一体何処で何が起こるやら。
そんな中良いものを間近に観られましたね。
涼しくなるにつれ奈良への憧れが募ります。
名古屋も揺れましたか?
フィリピンプレート上の箴言というのは不気味ですね。
災害列島。備えを今一度見直すことが必要かも。
白鳳時代、百人一首で言えば1番~3番、天武・持統時代。いいものが揃い始めたころですね。えっ、夢違観音が斑鳩から奈良までわざわざご出張ですか。確かに色んなお寺・博物館におわします同時代の仏さまに一堂にお集まりいただくのもいいかもしれません。仏さま同士もお互い懐かしがっていたりして。。
薬師寺の聖観音さん、月光菩薩さんも出張です。8月ならば、興福寺の仏頭もお出でだったと聞いて、ちょっと残念でした。
この時期は天武も全国に寺や仏像を作るように勧めたので、各地に白鳳仏がたくさん残されてるんですね。
深大寺からも釈迦如来倚像(椅子に腰掛けてる像)がお出ましでしたよ。