首肯く

芋の露零れ一山静まれり

雨の日の芋を観察するのは面白い。

雨露が葉の中央に溜まっては零れ落ち、また溜まっては零れ落ちるたびに、葉が大きくお辞儀するように上下し、その零れを受けた葉もまた連鎖するように露を零しては深くお辞儀しながら次の葉に零してゆく。こうして、あの大きな葉の揺れ戻しが畑のあちこちで展開されて、まるでオルゴールの鍵が弾かれるような運動が切れ間なく続くのだ。

“首肯く” への2件の返信

  1. 間もなく里芋の収穫時期でしょうか。
    今が一番葉っぱも成長して大きく広がって雨露が零れ落ちそうに揺れている様は見ていて面白いですね。
    この露で墨をすると上達するとか聞いたことがあるような・・・
    やってみる価値はあるかしら?

    1. 何事もやってみなければ分からないことと言いますからね。
      露は天からの授かり物ですから。御利益があるかも。

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